やはり憲法改正が悲願なのだろう。きょう…
やはり憲法改正が悲願なのだろう。きょう12日に告示される自民党の総裁選を前に、同党の憲法改正実現本部は指針となる論点整理を了承した。
この会合には岸田文雄首相も出席。「一気呵成(かせい)に議論を進めなければならない」と強調し、新総裁にも引き継がれるよう求めたという。
もちろん、注目は9条への自衛隊の明記。条文素案では、現行の9条を維持した上で、新設する「9条の2」で自衛隊の保持を追記するというものだ。
自衛隊の存在が現行憲法とねじれ状態にあるという認識は広くあると思う。昨今の大きな災害で自衛隊がどれほど活躍しているかも、よく知られていると思う。
だとしても、自衛隊に関わる「武力」「軍事」をめぐっての懸念を拭い去れない。それは、2012年に同党がまとめた「改正草案」がどうしても頭にちらつくからだ。
そこには「9条の2」として「国防軍を保持する」と書かれていた。今回の素案では「自衛隊を保持する」だ。「国防軍」は封印されたのか。これなら、立憲民主党の言う「論憲」の舞台での論議もできるとみたか。(北)