パリ五輪ロスをしみじみ感じる前に、史上…
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パリ五輪ロスをしみじみ感じる前に、史上最多の167カ国・地域と難民選手団が参加するパリ・パラリンピックが開幕した。スポーツ観戦好きには、心高ぶる日々が再びやってきた。
初日の競技を見ていて、各競技やパラ選手の心情を的確に、分かりやすく語れる元選手らの解説者が増えていると思った。パラ競技全体の歩みと深化に気付く。
大会前には、障害者の可能性を示す参加ではなく、競技することの部分を強調する選手もいた。個々の競技レベルの高さ、団体種目での戦術の進歩などを見ると納得できる。
有観客化にとどまらず、選手名入りボードや国旗を掲げる人々が会場を埋め、熱い応援をしているのもすごい。スポーツとしてのパラ競技の面白さの浸透は否めないところだ。
県関係では車いすバスケットボール女子の代表メンバーに、奈良育英高校3年の西村葵選手が入った。今回はもちろん、今後中心選手として成長していく姿を見届けたい。
東京大会を経て、日本でのパラ競技の中継や報道は量、質とも右肩上がり。まだまだとの声もあろうが、後退はしていない。(智)