歴史文化

来朝した鑑真和上が創建 戒律道場起源の古代寺院 - 唐招提寺・大和古社寺巡礼020

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唐招提寺(唐律招提)

※社寺名は、基本的に現在使われている名称によりました。

※( )内は、神社は『延喜式』神名帳による表記、寺院は史料にみえる表記です。

※記事中の写真の無断転載を禁止します。

 

 日本の招請に応じて5度の失敗を重ねて来朝した唐僧・鑑真和上が、東大寺において日本で初めての正式授戒を行い、同寺に5年間を過ごした後に創建した戒律の専修道場を起源とする古代寺院。

南大門から金堂を望むと、古代寺院の風格を感じる凛(りん)とした空間が…

エリア/奈良市

ご本尊/盧舎那仏(奈良時代・国宝)

宗 派/律宗

 

縁起

 奈良時代の日本には、正式な僧侶となるための戒を授ける授戒師がいませんでした。授戒師としての高僧を招聘(しょうへい)するという聖武天皇の命を受けて遣唐使船で中国・唐に渡った留学僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)は、揚州の大明寺で戒律を講義し当時随一の律匠と称えられていた鑑真和上に、朝廷の「伝戒の師」としての来日を招請。鑑真は渡海を決意しますが度重なる失敗の末、天平勝宝5(753)年に来日。翌年には東大寺大仏殿の前庭に戒壇を設け、聖武太上天皇、孝謙天皇はじめ約400人に戒を授けました。

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