奈良の鹿ニュース

夏休みの子ども向けシアター盛況 「ろにせら」がイベントスペースを新設 - 奈良で豊かな時間を提供

7月に開催された「人形劇『鉄人形ピノキオ』」の様子=同店提供

 

 近鉄奈良駅近くでギャラリーと雑貨を扱う「ろにせら」(奈良市小西町、多田朱里代表)はこのほど、朗読劇や音楽ライブなどができる「ろにせらイベントスペース」を店舗隣に開設。夏休み中の子ども向けイベントなどで盛況となっている。

 

 

奈良で楽しみを共有できる空間を

 同スペースは「地元の方や奈良に来た観光客により喜んでもらえるよう、作品の展示販売だけでなく、何か楽しいイベントができたら」という夢を持ち続けていた多田さんの思いが実ったもの。同スペースは約20㎡の空間で、着席で20人程度が利用可能。既存の本店では叶わなかった大掛かりな展示や催しが余裕をもって開催でき、好評を得ている。

 

 現在、アーティストや作家に向け、スペースを使った企画や公演なども募集している。

 

ろにせらイベントスペース。一般向けにレンタルスペースとしての貸し出しも可能=同

 

 

8月12日には「たのしいお話の会」開催!

 7月と8月は、夏休みの子どもたちに生のエンターテインメントの迫力や楽しさを体験してもらおうと、大阪を拠点に活動する「劇団往来」との共催イベント「ならまちこどもシアター」を企画。代表の多田さん(25)とともに店に立つ母の和代さんが所属俳優の一人と親交があったことから、スペースを有効活用する同企画の話が進んだ。

 

 同シアターでは、7月末に開催し盛況だった第1弾の「人形劇」に続き、第2弾では「鬼さん」をテーマに「たのしいお話の会」を8月12日に開催。内容はプロの俳優による本格的な読み聞かせや子どもたちとのふれあいゲームなどで、大人も子どももワクワク・ドキドキしながら一緒に楽しめる。午後1時、同2時30分、同4時からの3回実施。料金は1人1000円、親子ペアで1800円。申し込みは予約フォーム(https://www.quartet-online.net/ticket/2drfmoz)から。電話070(2286)1728や同店インスタグラムのDMでも受け付ける。

 

「ならまちこどもシアター」のフライヤー。第二弾の「楽しいお話の会」は8月12日に開催=同

 

 このほか8月には、イタリアやスペインの技法で夏らしい絵付けを施した陶器作品が並ぶ「海を感じるマヨリカ焼 Bottega Junko展 」(開催中〜8月25日※11日以降は本店での展示)や、カジュアルでポップな仏像ファッションアイテムを制作・展開する「BOSATSU BRAND POP UP」(8月14日〜9月16日※8月24日と25日にはワークショップ有)も開催する。 ※いずれも店休日挟む

 

 多田さんは「同スペースは本店のろにせらと隣同士。イベント開催時のみのオープンだが、今後さまざまな企画で奈良を盛り上げていきたい」と話している。

 

 

本店には多くの作家作品が

 屋号の「ろにせら」は、奈良の正倉院宝物などにも使われているスイカズラという蔓(つる)植物の学名が由来で、花言葉は「愛の絆」。人と人との繋がりを大切に、作り手とお客様を繋ぐ存在でありたいという思いを込め、2021年10月に営業を開始した。

 

 本店では約60人の作家の作品を取り扱っており、陶器、ガラス、アクセサリー、染物などの常設展示・販売を行う。鹿や奈良にゆかりのあるモチーフを取り入れた「奈良」を感じる作品も多数扱っている。

 

ろにせら本店の様子=同

 

店舗情報

<店舗名>

ろにせら / ろにせらイベントスペース

<住所>

奈良市小西町1-8 axe unit 1F-B

<営業時間>

11:00-19:00(本店)※イベントスペースの営業時間は開催イベントによる

<定休日>

不定休 ※イベントスペースはイベント開催時のみのオープン

<駐車場有無>

なし(近隣にコインパーキングあり)

<電話>

070-2286-1728

<公式SNS>

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