フワフワおしりにこだわり 「鹿ケツ」カレンダー - 「岡村印刷工業株式会社」
今年も残すところあと2カ月。来年に向けて奈良公園の鹿のおしりの写真だけを集めた「鹿ケツ」カレンダーが話題を呼んでいる。
カレンダーは膨大な写真からオス、メス、子鹿やポーズなど、バリエーション豊かにセレクト。明るい印象になるよう色や印刷にこだわりも=岡村印刷工業株式会社提供
「鹿ケツ」を愛する奈良の企業が制作
同カレンダーを手がけるのは大正9年創業の岡村印刷工業(高取町車木、岡村匡倫社長)。鹿ケツカレンダーはB6サイズの卓上タイプで、県内のミュージアムショップ等で販売。ネット通販での価格は1000円(税込)。表紙を含めた全13ページに、厳選された鹿のおしり写真が並ぶ。
日が暮れるまで「おしり」を追い続け
コンセプトは「一期一ケツ」。季節や年齢で鹿は変化すること、奈良の鹿は野生動物ということから「同じおしりに出合うのは一生に一度だけ」という気持ちで同社社員が撮影に臨んでいる。
四季を感じる鹿ケツ写真を目指し、日の出から日暮れまで一日約2万5千歩、奈良公園で鹿のおしりを追い続ける日も。桜や紅葉の季節などは特に、一週間違うだけで景色が様変わりするため、こまめに天気予報をチェックして「鹿ケツ」撮影のタイミングを計る。
発売は2016年度版からで、今回で8冊目。「今回の見どころは1月と9月の『鹿ケツどアップ』。フワッとした1月の冬毛と、シュッとスマートな9月の夏毛で、鹿のおしりの違いを堪能できる」と語るのは、「鹿ケツ」の立ち上げメンバーで同社東京事業部のデザイナー中尾美佳さん。
今年で8冊目の「鹿ケツカレンダー」。毎年9月は、メンバーが特にお気に入りの鹿ケツ写真を採用している=同
きっかけは些細な発見から
製品化のきっかけは社員の一人が奈良公園に行った際、「鹿によっておしりの毛の生え方やしっぽの長さの違いがあることに気がついた」ことから。社員同士の「鹿ケツ」話に花が咲き、営業企画担当と中尾さんの2人で企画がスタートした。
「鹿ケツカレンダー」のデビューは、2015年に奈良まほろば館(東京都)で開催された仏像カレンダー展への出品。カレンダーが縁の出品で数量限定だったが、完売したことでカレンダー以外の開発にも着手。「鹿ケツ」グッズの企画・シリーズ化に至った。
現在「鹿ケツ」グッズは、鹿のおしりの絵柄を合わせるカードゲーム「鹿ケツあわせ」のほか、マスキングテープや付箋、折り紙など幅広く展開。奈良本社や大阪事業部のメンバーも含め主に4人で担当する。
「白くてフワフワの鹿のおしりに癒される」納品先や購入者からも好評の鹿グッズの数々=同
個性豊かな鹿のおしりがたくさんの「鹿ケツあわせ」。インテリアとしても=同
「一致団ケツ」して鹿愛溢れる商品を
中尾さんは「おしりの写真はメンバーによって好みや撮り方がさまざま。いろんな表情が楽しめると思う。普段は全員が別業務を担当する中、やるときは『一致団ケツ』。今後はゆれる鹿のしっぽにも注目した商品を検討中」と話す。
毎週月曜にinstagramで投稿する「#ケツ曜日」の写真も、関西の社員が奈良公園で撮影し、関東事業部の中尾さんが投稿を行うなど、協力し合う体制ができている。
岡村社長は「『鹿ケツ』の愛らしさを入り口に、奈良公園独自の生態系や環境に、多くの方が興味を持つ一助となれれば」と語った。
同社は鹿のほかにも、木簡や柿の葉寿司、キトラ古墳、仏像など、奈良ならではのモチーフに着目したグッズを制作・販売している。
岡村印刷工業株式会社のメモリーカードゲーム「鹿ケツあわせ」を、抽選で3人にプレゼント。
(1) 奈良新聞のinstagramアカウント「奈良新聞の鹿好きさん」(@np_shikazuki)をフォローの上、
(2)「鹿ケツあわせ希望」のDM送付 で応募完了。
11月30日締め切り。抽選ののち、当選者のみにDMで連絡。非公開アカウントは抽選対象外。
企業情報
※記事公開時の情報です
<企業名>
岡村印刷工業株式会社
<住所>
奈良県高市郡高取町車木215番地
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<オンラインショップ>
<公式instagram>