1カ月前、時代劇ファンにとって、うれし…
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1カ月前、時代劇ファンにとって、うれしい知らせが「海の向こう」から届いた。真田広之さん主演のTVドラマ「SHOGUN 将軍」の「エミー賞18冠」のニュースである。
同賞は米国テレビ界の〝アカデミー賞〟とも言われる権威ある賞。徳川家康をモデルにした戦国乱世の物語が、作品賞・主演男優賞(真田さん)・主演女優賞など主要部門を総なめにした。
時代劇好きの筆者にとって最も感動したのは、作品賞を受賞した時の真田さんの日本語でのあいさつ。「これまで時代劇を継承して支えて来てくださった全ての方々、監督や諸先生方に心から御礼申し上げます」だった。
プロデューサーでもあった真田さんは小道具から所作・セリフの言い回しまで、細部までこだわった指導を続けたという。時代劇の先輩たちへのリスペクト(尊敬)に満ちあふれた裏話といえまいか。
時代劇の制作はとにかくお金がかかる。衣装、かつら、セット…、天気が撮影シーンと合わなければ、俳優やスタッフの滞在費もかさむことになる。
真田さんの快挙が時代劇の復権につながることを願う。(恵)