第50回衆院選が公示された。解散から投…
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第50回衆院選が公示された。解散から投票まで18日間。記録的な短期決戦となり、社会の在り方を根本から変えるとする石破茂首相の政策が十分見えない中で、国民は一票を投じることになる。
物価高や激甚化する自然災害、戦火の絶えない海外情勢など、不安要素に疲れた耳に、触りの良い言葉が聞こえてくる。
衆院選は政権選択選挙といわれるように、地元の候補に投じる一票が、次の首相を選ぶことにつながる。
公約に実現性はあるのか、財源をどのように確保するのか、聞こえのよい言葉に惑わされることのないよう、今一度耳にむち打つ必要がある。
今回の選挙は「政治とカネ」が最大の争点となる。石破首相は公示後の第一声で「深い反省」を口にしたが、選挙を裏金議員の「みそぎ」とみなす姿勢も垣間見える。選挙がみそぎの道具であってはならないだろう。
政権選択選挙は国の行く末を決める選挙でもある。経済政策、安全保障、県内に目を転じれば山間部の人口減少は深刻度を増している。国民の未来のため、政治への信頼を一日も早く取り戻さねばならない。 (増)