県を訪れる外国人観光客で一番多いのは中…
県を訪れる外国人観光客で一番多いのは中国人。奈良公園で鹿に目を細める姿もよく見かける。県と中国との関わりは古代からだから当然か。
その中国がどこか変だ。広東省・深圳(しんせん)市で日本人学校の男子児童が男に襲われて死亡した事件に驚いた。中国側は早く正確な情報を開示すべきだ。
今年6月にも、江蘇省・蘇州市で日本人母子らが乗ろうとしていたスクールバスが襲われている。この事件についても不明な点が多く、中国の対応はすっきりしない。
中国で反日感情が高まっているのかどうかは分からない。問題が深刻化しないよう、日中両国政府が情報を共有して意思疎通に努めてほしい。
県が中心となって提唱した「東アジア地方政府会合」というのがある。今年は5月に中国陝西省・西安市で第13回会合が開かれた。この会合には中国の7省12市も加入している。
そこで提案したい。国家間ではない地方レベルという特色を生かし、何か事件を巡ってできることはないかを検討してはどうか。山下真知事にも知恵を絞ってほしい。日中交流を閉ざしてはならない。(北)