9月になり、24年産米の流通がようやく…
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9月になり、24年産米の流通がようやく始まったようだ。行きつけのスーパーの米売り場の棚にも新米の袋が多数並んでいた。
8月下旬、そろそろ奈良市西部のスーパーなどで新米が入荷しそうだとの話を聞いていた。ほぼその通りの動きに安堵した。
前述のスーパーから少し離れた米穀店でも「新米入荷」の張り紙と現物を見た。国の機関は9月になれば収穫の早い地域の新米が出てきて、県内の品不足も徐々に解消されるとしていた。ぜひそうなるのを願う。
関係者によれば、新米価格は当初はやや高めで推移するという。両店での新米の価格は、8月終盤に急騰した23年産米と同程度だった。
ここ数年、多くの食料・加工品が原材料、諸経費の高騰などを理由に値上げされた。米作りも同じ状況だろうし、気候変動、自然災害の影響も受ける農家のもうけにつながるなら、一定の価格設定もやむを得ない。
小売店の米売り場での「1家族1点」の表示も見慣れたが、新米が並び出しても冷静な購入を心がけたい。産地や銘柄を選べる以前に、まずは手に入る安心感が広がってほしい。(智)