天下取りに明け暮れた戦国時代の武将らも、…
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天下取りに明け暮れた戦国時代の武将らも、かくありなん、と思わせる自民党の総裁選をめぐる動きで、殺し合いがないだけかもしれない。
まだ告示のゴングも鳴っておらず、誰が出馬するかも確定していないのに、メディアもネット上でも大騒ぎだ。総裁選びは、そのまま首相選びだから熱くなるのも分かる。
戦国期も、武力だけでなく、権謀術数に長けていなければ、最後の勝利者にはなれない。推薦人はがしとか、ささやかれているが、見えない戦いがあるようだ。
立候補予定者は、それぞれの戦略を持っていようが、候補が多いので過半数獲得は至難とみて、上位2位に食い込むことを目標にするらしい。
党員と議員票では1位になれずとも、3位以下の票の動きで逆転もあるからだ。人気だけではなく、日本の将来を本当に託せる人物かどうかを決戦投票で見せてもらいたい。
きょう以降も新たな出馬表明が続き、過去最多の候補者が出るといわれている。党員や所属議員のみを相手にした選挙だが、それぞれの言動を、国民全体が見ていることを忘れてはなるまい。(治)