「ポスト岸田」は石破茂氏が一番人気のよ…
「ポスト岸田」は石破茂氏が一番人気のようだ。報道各社が 8月後半に行った世論調査では、小泉進次郎氏が石破氏に続き、衆院県2区選出の高市早苗氏が3位に入った。
官房長官や党幹事長も立候補を表明するなど、われもわれもの自民党総裁選だが、党内が盛り上がるほどに「白け」を感じるのは、事実上の首相選挙であるにもかかわらず、直接関わる機会がないからだろう。
「次期首相にふさわしい人」を尋ねる世論調査と総裁選の結果が異なるのは周知の通りだ。
大切なのはその後に想定される総選挙。地元の候補に投じる一票が、政権と新しいリーダーの今後を決める。有権者の権利をきちんと行使したい。
現職首相の総裁選不出馬は、宏池会で岸田文雄首相の先輩に当たる鈴木善幸氏が思い浮かぶ。退任は1982年。総裁の椅子は派閥のしがらみ抜きに考えられない時代だった。
その宏池会は2日に解散、5人の首相を輩出した名門派閥が姿を消した。自民党にとって大きな転換点で迎える総裁選。「ルールを守る自民党」になれるかどうか、国民は見ている。(増)