今から65年前に襲来した伊勢湾台風で全…
今から65年前に襲来した伊勢湾台風で全国の死者、不明者は5000人を超える大災害となり、明治以降最大の犠牲者を出した。
伊勢湾の名のように愛知や三重に甚大な被害をもたらした。両県が注目されるが、県内でも、100人を超える死者・不明者があり、戦後最大の被害となった。
駆け出しのころ、五條支局を担当し、吉野川沿いの新町筋の民家で、家人から壁に着いた黒い横じまの染みを見せられ「これが伊勢湾台風の時の水位だ」と教えられた。
五條の町全体が床上浸水した。水源の川上村や流域の町村も死者や家屋の全半壊といった、被害に見舞われた。その後の治水事業は大きく進められた。
29日、九州に上陸した台風10号は、伊勢湾台風並みともいわれ、列島縦断の様相で、あすにも近畿を直撃しそうだ。1000ミリを超える記録的な大雨となる恐れもあるという。
特に停電した場合の備えをしておきたい。携帯電話も充電できなくなる。まずは身の安全が第一だ。一国の総理になろうという、自民党の総裁選に出馬予定者の行動も見ておきたい。(治)