これはのんびりしていられない。2026…
これはのんびりしていられない。2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」を観光活性化につなげようと、滋賀県長浜市の官民が結集し、「豊臣兄弟博覧会実行委員会(仮称)」を先月発足させた。
今月2日には県と市の関係者が上京、県内ゆかりの地でのロケをNHKに要望したというから素早い動きに驚かされる。
「豊臣兄弟!」は豊臣秀吉の弟、秀長を主人公に物語が展開、秀長は長命であれば豊臣の天下が続いたといわれる名補佐役で、郡山城を拠点に大和や紀伊など約100万石を領した。
大河放映に向け、大和郡山市は秀長ゆかりの地をPRする窓口を庁内に発足させたが、官民挙げてといった状況にはまだ至っていない。県の動きとなればなおさらだ。
郡山城跡では近年、豊臣政権期の天守の遺構や金ぱく瓦が見つかり、謎だった天守の存在が裏付けられた。城跡の整備も進み、ロケの一つもあって当然だろう。
郡山城と並ぶ県内城郭の代表格、高取城も秀長の家臣だった本多利久が近世的な城郭として整備している。二つの城を秀長で結べば企画の幅も広がりそうだ。 (増)