日本選手の活躍でパリ五輪の熱気が伝えられるが、連日の暑さで列島全体が燃え上がっているようだ。きょうから8月で暑さも本番だ。

　水分補給に努めて何とか乗り切りたいものだ。それだけに近県のことではあるが、気になることがある。兵庫県の知事を巡るパワハラ疑惑問題だ。

　春先に幹部職員が内部告発して発覚した。しっかり調査するでもなく、「うそ八百」などと切り捨て、告発者を処分した。問題が大きくなり百条委員会が設置されている。

　知事自身も証人尋問の対象となり、これから調査も本格的に進められる。この間、この問題の当事者の職員ら2人が亡くなるという、事態となっている。

　記者会見で、知事は「信頼回復に向け、前向きに県政を進める」と繰り返すのみで、責任の取り方については触れていない。おそらく全国の首長が推移を見守っているだろう。

　県内でも似たようなことはないのか。首長、議員、公務員の間で、この話題で持ち切りだ。隠そうと動けば、そのことが後で明らかになるから、身に覚えのある御仁は、他山の石としてほしい。(治)