橿原市で第40回県障害者技能競技大会(…
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橿原市で第40回県障害者技能競技大会(アビリンピック奈良)を取材した。県内の学校、支援機関などで学ぶ約40人が出場し、全国大会を目指して6種目で技能を競った。
こん包作業を行う製品パッキングでは、次の手順を考えた手際の良い確実な動きに目を見張った。すると競技担当者から、全国大会ではさらに速さ、効率で高いレベルが求められると教えられた。
ユーチューブで公開映像を見ると、確かにその通り。清掃や喫茶サービスなど他の種目も同様で、不器用者としては感心しきりだった。
同大会は職業能力を高めるとともに、企業関係者に見てもらい雇用につなげる側面もある。今回は5年ぶりの有観客で、企業の担当者の姿も見られた。
奈良市は、戦力としての障害者雇用を促進する事業を約7年前から行う。専門家が障害特性に応じた職域、職場づくりや人材育成を企業に助言し、実績も挙げている。
人手不足は収益に影響するほど深刻さを増す。県は障害者雇用で今でも全国トップ級だが、もう一歩踏み出せば関係者それぞれにさらに利のある道が開ける予感がする。(智)