県内の魅力的な料理店を星の数で格付けした…
県内の魅力的な料理店を星の数で格付けした「ミシュランガイド奈良2024」がウェブサイトで公開された。昨年掲載の星付き店は全て格付けを維持、「奈良にうまいものあり」を県内外にアピールした。
年内は予約で満席という人気店もあり、わが舌で星を確かめるのは財布とも要相談だが、発表に挑戦意欲をかき立てられた美食家も多いだろう。
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたのは2013年。県内の星付き店に多いのもやはり日本料理だ。味はもちろん、繊細さや美しさが海外でも高く評価されている。
とはいえ、幕末から明治に日本を訪れた外国人に和食はなじみにくかったようで、「不条理なほど少量でお人形さんのような食事」とはアメリカの女流作家エリザ・シドモアの日本紀行。
幕府が2千両を投じたとされるペリー一行供応のうたげも「日本の台所はろくなものを生み出していない」と日記に書くほど提督には不満だった。
歳月を重ねて今や和食は世界遺産。奈良には伝統的な食材もたくさんある。四季に培われた味をじっくり楽しみたい。(増)