「憲法生かす政治に」 共産・北野氏が事務所開き
参院選奈良県選挙区に立候補を表明している共産党新人で元大和郡山市議の北野伊津子氏(46)の事務所開きを兼ねた同党県後援会年次総会が4日、奈良市登大路町の県文化会館小ホールで開かれ、後援会員や同党議員ら約90人が出席した。細野歩・同党県委員長は「野党共闘を模索したが、時間切れで9年ぶりに独自候補で選挙を闘う」と報告。同選挙区で前回(2019年)、前々回(16年)と2回続いた野党共闘の枠組みは実らなかった。
竹花祥隆県後援会長は「北野さんを必ず国会に送りましょう」とあいさつ。県議団を代表し、山村幸穂県議が「知事は巨大事業を打ち上げる一方で、コロナ対策は自己責任。共産党は県唯一の野党。参院選で勝利し新自由主義と決別しよう」と気勢をあげた。
北野氏は「政府や他党は大軍拡に向かおうとしているが、平和憲法を生かした外交に舵を切り、戦死者を出さない政治に転換しよう。街頭でも消費税減税と賃上げを訴えると、市民の関心が高い。比例代表も5人全員当選を目指しましょう」と決意を表明した。
選挙事務所は同市四条大路2丁目の県委員会に置く。
同選挙区はこのほか、自民党現職の佐藤啓氏(43)と、立憲民主党の猪奧美里氏(42)▷日本維新の会の中川崇氏(36)▷NHK党の冨田哲之氏(70)▷参政党の中村麻美氏(43)―の新人4人が立候補を予定している。