ものごとを継続し、いい方向に進めていく…
ものごとを継続し、いい方向に進めていくには守りだけでなく、攻めの姿勢も欠かせない。今夏、海外展開に意欲的な県内事業者の活動に相次いで遭遇した。
実績のある老舗だったり、認知度を高め伸びようとする起業家だったり。業種業態、拠点も多様だったが、不安より希望に満ち、自社の商品やサービスに自信と誇りを持っているのが印象的だった。
新型コロナ禍の中で、既得の海外ルートが会社を救ったとの話も耳にした。多方面の販路がリスク分散になったのだろう。
もちろん、すべてが思惑通り運ぶとはいえない。だが挑戦から得られる経験と情報が、次の段階への貴重な養分になることは想像に難くない。
海外展開に限らず、新しい取り組みへの着手は商品、サービスの見直し、自社の特性や強みの再確認にもつながる。一歩踏み出し、やり切ることの有用性や勇気を、意気盛んな県内事業者との出会いで得た。
前述の事業者は自治体や専門機関の支援をうまく利用し、目標達成を図ろうとしていた。さまざまな挑戦の背中を押してくれる応援団は、案外身近にいたりする。(智)