マスク着用の基準が個人の判断に委ねられ…
マスク着用の基準が個人の判断に委ねられて1カ月。コロナ患者はピーク時に比べ減ったがゼロにはならず、今もマスクを手放せない人は多い。
これがウイルスとの共存、ウィズコロナと呼ぶ状態なのだろう。季節性インフルエンザなども含め、感染リスクを制御しつつ普通に暮らす。
危険と背中合わせと言えばインターネットも同じ。さまざまな誘惑や犯罪被害に遭う可能性もあるが、使いこなせばとても便利。デジタル活用は今や生活に欠かせない基礎能力だ。
もちろん誰ひとり取り残されないよう行政や社会の支援が重要。ここでも災害時のように自助と公助、そして共助の相互連携が求められる。
コロナ禍の話題から離れてしまった感じだが、感染症対策にも防犯や防災と共通するテーマがある。安心と安全は違うということ。危機感を持ち続けていなければ安全は守れない。
危険性がなくなり、警戒を解いて何も心配せず過ごせるようになればベスト。でも災いは繰り返す。3年余の流行で得た科学的な知見と体験を生かさないと。外したマスクはまだポケットに入っている。(松)