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風土に守り育てられた食材や食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」。その世界フォーラムが今年、奈良県で開かれる。国連世界観光機関(UNWTO)が主催し、3日間にわたって食と観光の連携について考える。国内外から観光大臣や政府関係者、観光事業者など延べ約1800人が参加予定だ。
明治から昭和の文豪、志賀直哉に「食ひものはうまい物のない所だ」などと書かれた奈良県だが、飛鳥・藤原や平城京に都が置かれた古代から、豊かな食文化が育まれてきた。伝統野菜や土地に生きる家畜、そこから生まれた加工品の数々…。地に育ち、地に磨かれた奈良の食の魅力を特集で紹介する。