経済
奈良市の日本料理店「天平倶楽部」が閉店 「子規の庭」で文化的サロンにも
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9月から新店に
天平フーズ(奈良市、中塚隆子代表)が運営する日本料理店「天平倶楽部」(同市今小路町)が21日、約30年の歴史の幕を静かに閉じる。会席料理や少人数での食事を中心に修学旅行といった団体利用にも対応する店舗として幅広い人々から愛される一方、俳人正岡子規ゆかりの庭園を造り、イベントを開くなど文化的サロンとしても親しまれてきた。同店の女将(おかみ)を務めてきた中塚さん(81)は「多くの方々に30年間ごひいきにしていただいたことには感謝しかない。その間の人との出会いは私の財産」と思いを口にする。