リニア「奈良市付近駅」県全域への波及効果を重視を 36市町村と県議らの会が奈良県知事に提言書
関連ワード:
奈良県内36市町村と県議らで構成する「奈良県にリニアを!」の会の代表者が29日、県庁を訪れ、山下真知事に提言書を手渡した。JR東海が建設するリニア中央新幹線について、早期の全線開業を求めるとともに、設置が予定される「奈良市付近駅」の位置について交通結節性、県全域への波及効果を重視した選定を要望した。
訪れたのは、会長を務める亀田忠彦橿原市長と副会長の東川裕御所市長、車谷重高天川村長、監事の今中富夫上牧町長、上田清大和郡山市長ら。
提言は今年9月29日に開いた第10回総会で採択した。名古屋〜大阪の環境影響評価にすみやかに着手し、早期の全線開通を図る▽中間駅はJRや近鉄による鉄道網と道路網で高い交通結節性を持つ最適地に設置する▽リニアの車両基地を県内に設置する―ことを盛り込んだ。ほぼ、従前と同じ内容で、今春就任した山下知事に改めて要望した。
提出後、記者会見した亀田会長らは「リニア中間駅は交通結節性とともに全県的なバランスを考慮し、われわれは大和郡山市を推している」とし、「県民の期待の声を知事に届けた。知事からは、しっかり検討するとの言葉をもらった」と報告した。