古都の夏彩る「なら燈花会」開幕 8月14日まで
奈良の夏の風物詩「なら燈花会」(NPO法人なら燈花会の会主催)が5日、奈良市の奈良公園一帯で始まった。開幕に先立ち、奈良市のJR奈良駅前で関係者が「火入れ式」を行い、開催を祝った。14日までの10日間、奈良公園を約2万個のろうそくの灯りで彩る。
奈良公園浮雲園地▷同浅茅ケ原▷浮見堂▷興福寺▷猿沢池と五十二段▷奈良国立博物館前▷春日野園地▷東大寺鏡池(13、14日のみ)▷春日大社参道(14日のみ)―の計9会場にカップろうそくを並べ、火をともす。奈良国立博物館と春日野園地は4年ぶりの復活となる。
25周年を記念し、オープニングセレモニーを初めてJR奈良駅前で開催。なら燈花会の会の尾形裕明会長は「来場者の方に幸せが訪れるよう願って火をともし、奈良の夏を元気にしたい」とあいさつ。春日大社、東大寺、興福寺の3社寺から分けてもらった火をカップろうそくに移す「火入れ式」で開幕した。
点灯時間は午後7時から同9時半(雨天、強風で中止の場合あり)。7日は浅茅ケ原会場で「ほの灯りライブ」がある。また期間中、参加者がカップろうそくに火をともす「一客一燈」(一人500円)を受け付けている。