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大和古寺お参り日記【29】 - 大安寺(上)

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新宝物殿に安置された天平仏

 奈良時代、2基の七重塔がそびえる大寺院として広大な敷地を有し、近年は「がん封じ」の寺として知られる大安寺。南都七大寺の一つでもある。

 

 創建は聖徳太子の遺言とされ、舒明天皇が百済大寺として創建。その後、高市大寺、大官大寺と名前を変えて移転し、平城京に移って大安寺と呼ばれるようになった。かつては約26万平方メートルの境内に90棟余りの堂塔が立ち並んでいたと伝わる。そこでは900人近くの僧が仏教を学んでいたそう。

 

 今年4月、同寺に伝わる天平仏を安置する宝物殿(讃仰殿)の増改築工事が終了、国重要文化財9体のうち7体が安置されている。真新しい木の香りが心地よい新宝物殿を河野裕韶(ゆうしょう)副住職に案内していただいた。

 

増改築された新宝物殿

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