万葉文化館 館蔵品展 大和の古寺と風景 3月12日まで
奈良県明日香村飛鳥の県立万葉文化館で、館蔵品展「万葉コレクション展―大和の古寺と風景」が開かれている。3月12日まで。
現代を代表する画家の日本画や洋画、フレスコ画など74点を出展。日本画の制作過程がわかる下絵や、岩絵具といった画材なども併せて紹介する。
鳥頭尾(うとお)精が明日香村の風景を描いた日本画「明日香風」は素描や小下絵数点とともに展示。三瀬夏之介の「風土の記」は縦2・72メートル、横14・4メートルの大作で、奈良の大仏などを現代アート風に表現した日本画として目を引く。
観覧の前半が「大和の古寺」、後半は「古都をめぐる風景」をテーマにしており、県内各地の寺社や名所を巡る気分が味わえるよう企画。担当した染田英美子学芸員は「作品を通じてその地に訪れた気持ちになってもらえれば。素材の異なる日本画と洋画の色や画質の違い、下絵からの制作過程も見てほしい」と話す。
同期間中、同館企画展示室前では「大和の伝統芸能―伎楽面と舞楽面」も開催。
開館は午前10時〜午後5時30分(入館は同5時まで)。館蔵品展の観覧料は一般600円、高校・大学生500円、小・中学生300円。原則月曜休館。
各問い合わせは同館、電話0744(54)1850。