歴史文化

大和古寺お参り日記【19】 - 壷阪寺(上)

関連ワード:

 奈良盆地を一望できる壷阪寺の階段を登ると、空が近く感じるほど景色が開けた。創建は703年、当時飛鳥にあった元興寺の弁基上人が修行中に観音様を感得し、つぼに納めて坂の上の庵(いおり)に祭ったことが起源とされる。「目の仏様」として全国から多くの参拝者が訪れる。

階段を上ると眼下に奈良盆地が広がる

 

 

 本尊の十一面千手観音菩薩像は寄せ木造り。常盤勝範住職によると、創建時の観音様は度重なる火災で焼失。室町時代に再興されたが、頭の部分は創建時のものと伝わっているという。どっしりと重厚な姿には木の風合いが残り、温かみを感じさせる。差し出されたいくつもの手は、力強い救済の心を示してくださっていた。 

頭の部分は創建時のものだと伝わる十一面千手観音菩薩像

この記事の残り文字数:585文字
(写真3枚 あり)

この記事は歴史文化ジャンルの有料記事です。
続きをご覧になりたい方は
ログインまたはご利用手続きをお願いします。

初月無料で今すぐ見る
(まずは会員登録画面へ)


地元奈良を知るには
やっぱり奈良新聞デジタル!

奈良新聞デジタルの有料プランに入ると

  • 月額550円から有料記事が読める
  • 広告なしで快適に閲覧(一部バナーを除く)
  • 国内・国際ニュースが読み放題
  • 上位プランで紙面宅配や紙面ビューア利用可

詳しい案内はこちら

こちらの記事も読まれています

特集記事

人気記事

  • 奈良県の名産・特産品・ご当地グルメのお取り寄せ・通販・贈答は47CLUB
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド