奈良県民との対話大切に 知事選へ平木氏の後援会発足 - 統一地方選
任期満了に伴う奈良県知事選(3月23日告示、4月9日投開票)に立候補を予定している元総務官僚の新人、平木省氏(48)と語る会が5日、奈良市三条本町のホテル日航奈良であり、県議や市町村長ら約400人が出席。同会で同氏の後援会「奈良未来政策研究会」が立ち上がり、会長に安東範明県医師連盟委員長が就任した。
語る会は安東委員長、平木氏の推薦を決めている自民党県連の井岡正徳幹事長、車谷重高天川村長、並河健天理市長の4人が呼び掛け人となり、開催。
安東委員長は「コロナ禍を通じて実感したのは、有事の際にいち早く現場に駆けつけ、専門家の意見に耳を傾け、関係者と協議し、迅速な対応をしてくれるリーダーの必要性だ」として平木氏がその適任者だと強調。県選出の自民党国会議員、堀井巌、佐藤啓両参院議員もあいさつ。佐藤氏は維新を意識し「大阪の政策を奈良に移植してもうまくいかない」と訴えた。
平木氏は子育て支援や教育、人づくりといった未来への投資をし「奈良で育ち、学び、働ける県をつくる」と強調。また県民や市町村との対話を大切にする考えを示し「県民の声に耳を傾け、スピード感をもって施策を進めたい」と話した。その一つとして県内各地に足を運び、公務を行う「移動知事室」の実現にも意欲を示し「奈良の方々と一緒に汗を流し、奈良を良くしたい」と語った。
この後の議事(非公開)で平木氏の後援会発足が決まり、安東委員長が会長に就任した。2月18日に発足総会を開く。
同選には現職で5選を目指す荒井正吾氏(78)=無所属、新人で元生駒市長の山下真氏(54)=日本維新の会=も立候補を表明。共産党も候補擁立を目指している。