奈良税務署の元副署長が暴言
大阪国税局は4日、奈良税務署(奈良市)の副署長だった50歳代の男性職員が近畿税理士会奈良支部との意見交換会で、支部役員の女性税理士に対し、暴言を繰り返し、背中や肩を複数回たたいたとして、国家公務員法違反で減給10分の2(3カ月)の処分にしたと発表した。処分は4日付。
同国税局などによると、元副署長は9月12日、奈良市内で行われた支部との意見交換会で酒に酔い、女性税理士に対し「殺すぞ」「追放する」などの暴言を繰り返した。
意見交換会には奈良税務署と支部から約20人が参加。元副署長は税務署が同支部の協力で毎年度末に開いている確定申告の相談会を巡り、支部側が会場の配置を変えるよう要望したことに腹を立て、窓口だった女性税理士に暴言を吐くなどしたと言う。
大阪国税局の河合和浩国税広報広聴室長は「国家公務員としてあるまじきものであり、国民の皆様方の税務行政に対する信頼を損なうことになり、深くお詫び申し上げます」とコメントした。