ルール順守を再確認 自転車の危険学ぶ 五條中で安全教室
奈良県五條市下之町の市立五條中学校(長谷豊校長、190人)で19日、自転車交通安全教室があり、プロスタントマンが自転車事故を再現するなどして生徒の安全意識を高めた。
全国共済農業協同組合連合会(JA共済)が全国で展開する交通安全の取り組みの一環で、県内ではJA共済連県本部と県警が協力し、毎年4校ずつ中学校や高校で教室を続けている。
この日参加した生徒たちは、右折車に進路を譲って停止した車の左側をすり抜けて右折の車とぶつかる「サンキュー事故」や交差点での飛び出し、内輪差による巻き込みなど事故の恐怖をスタントマンのリアルな演技で実感。スマホを見ながらや仲間との並走、2人乗りなどルール違反にひそむ危険と正しい走行についても学んだ。
同校の自転車通学者は約4割。五條署員は「自転車は気軽に乗れるからこそ危険。被害者にも加害者にもなる」とルール順守を呼び掛け。生徒会長の3年西條蓮さん(15)は「事故の怖さを身にしみて実感し、自転車での登下校に改めて注意が必要だと考えさせられた」と話した。