暗闇に浮かぶ古都の文化財 9月25日まで東大寺、平城宮跡などライトアップ
処暑も過ぎ、朝晩過ごしやすい気候となってきた。世界遺産に登録されている東大寺などの建造物や周囲の風景を幻想的に演出する「ライトアッププロムナード・なら2022」が奈良市で25日まで開かれている。
ライトアップされているのは、東大寺(大仏殿や南大門など)、春日大社一之鳥居、興福寺五重塔、奈良国立博物館なら仏像館(本館)、仏教美術資料研究センター、猿沢池、浮見堂、平城宮跡(第一次大極殿、朱雀門)、薬師寺。9月の点灯時間は午後6時から同10時まで。
奈良市雑司町の東大寺では、この期間だけ大仏殿や中門回廊、南大門に照明が入る。暗闇に白く浮かび上がる伽藍(がらん)や金剛力士像は昼間とは違った趣があり、秋風を感じさせる境内で、虫の音を聞きながら散策する人の姿が見られた。