国内初の赤色スイートコーン 大和農園が種を開発
奈良県天理市平等坊町の種苗メーカー「大和農園」が、日本初となる赤色のスイートコーン「大和ルージュ」(商標登録出願中)の種を開発した。10月ごろに販売を開始する予定。
同社によると、「食卓に彩りをもたらす野菜の種を作ろう」と、4~5年前から開発を始め、昨春に完成。これまで赤色のスイートコーンは日本にはなかったという。大和ルージュという名称には「気品高いルージュのような赤色が日本中を彩りますように」との思いが込められた。
糖度は一般的なスイートコーンと同じ14~15度ほどで、黒糖のような甘みがあるという。色素のアントシアニンがイチゴの2・5倍、抗酸化力が一般的なスイートコーンの2・1倍あり、栄養価も高い。夏と秋に2回収穫できる。
種は10月ごろから全国の種苗店や農協で販売する予定。12月からは大和農園のオンラインショップでも扱う。同社事業本部商品開発部の金子久美さん(44)は「新規就農者の増加や特産品による町おこしなど、赤色のスイートコーンで日本を元気にできれば」と話している。