それぞれのビジョン語る - 野迫川村長選 第一声/吉井善嗣候補(54)=無新=
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人口340人の小さな村のリーダーを選ぶ奈良県野迫川村長選挙は31日、告示された。2人の無所属新人候補は、白い雨にけむる山村を選挙カーで回り、それぞれのビジョンを熱く語った。有権者は心と耳を傾けた。
高齢者を支える村に
吉井陣営は午前10時から、北股の広場で第一声。県議、国会議員秘書、村議を含め支持者約60人が集まった。
今期限りで退任する角谷喜一郎村長は、吉井候補の人柄を「人と接するのが上手で、行動力がある。根性もあり、大規模災害が起きた時にも村の復旧・復興に向けてしっかり取り組める人だ」とアピールした。浦西敦史県議らも支援を呼びかけた。
吉井候補は「生まれ育った大好きな村を発展させ、なんとか残していきたい」と決意表明。地域包括ケアシステムの構築など高齢者支援に力を注ぐとして「これまで、村を育て、残してくれた高齢者のみなさんたちを、若い人たちと一緒になって寄り添い支えていきたい」と訴えた。