大和高田の跨線歩道橋、安全に課題 雨天時に滑り児童骨折
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雨の日などは階段が滑りやすく、以前から危険性を指摘されてきた大和高田市曽大根の跨線(こせん)歩道橋。昨年12月には、女子児童が雨天の登校中に足を骨折する事故が起きた。市教育委員会は事故後、現場の応急処置や教職員らによる通学時の安全確認などの対策を講じているが、現場は管轄する機関が不明確なうえ、根本的な対策に多額な予算が必要で担当者は頭を悩ませている。
現場の跨線橋は昭和58年に竣工。同市立浮孔西小学校の西側を走るJR和歌山線にまたがり、同小学校の児童らが毎日通学したり、近隣住民が生活道路として利用している。橋の両側の階段は踊り場を含め各50段ほどで、段差は約12~15センチ。手すりを設置しているが、下る時には児童や高齢者らは特に注意が必要で、雨が降ればさらに滑りやすくなる。