奈良の鹿ニュース

三輪そうめんの冷た~いアレンジレシピで酷暑を乗り切ろう! 野菜入りの色そうめんで食卓に華やぎも

 七夕の行事食として、古くから親しまれてきた「そうめん」。奈良県桜井市の三輪山周辺は全国でも有数のそうめんの産地として知られる。1850(嘉永3)年から代々伝わる「手延べ」の技を守りながら、華やかな色付きそうめんやオリジナルレシピを展開する「三輪そうめん池利」(同市芝、池田利秀代表)に、この時期にオススメのそうめんのアレンジや楽しみ方を聞いた。

 

 

オリジナルのそうめんレシピも豊富!

 同社は直営の食事処「千寿亭」や、県内の道の駅、産直市場、土産物店などで商品を販売するほか、自社オンラインショップにも力を入れる。中でも好評なのは「そうめんレシピ」のページ。月に2種類のペースで新たなレシピを紹介しており、和・洋・中・エスニックなど加え、スイーツや季節の行事食までバラエティに富んでいる。レシピは同社社員がテーマや案を持ち寄り考案。千寿亭で試作し厳選したものを公開している。

 

レモンとわさびでさっぱりと頂く「レンチンで! レモンつゆ塩そぼろそうめん」。季節の野菜を合わせても=三輪そうめん池利

 

 最近で反響が大きかったものは「レンチンで! レモンつゆ塩そぼろそうめん」。レモンがきいたさわやかなつゆに、レンジを活用して作る塩ベースの鶏そぼろと好みの薬味を添えて仕上げる。のどごしの良い三輪そうめんにあっさりとした味わいのそぼろがよくからみ、暑い季節でも繰り返し食べたくなるレシピだ。

 

 

野菜入り色そうめんは、イベントや行事食にも

繊細な野菜の風味を感じられるよう、色そうめんは冷やして食べるのがおすすめ。茹でる時は端をたこ糸でくくり、盛り付け時に切り落とすと美しく仕上がる=同

 

 七夕などの行事食や贈り物にも喜ばれているのが、色そうめん。「色撫子(いろなでしこ)」は、定番の白そうめんのほか、生地に野菜(かぼす、紫いも、うめ、しそ)を加えて5つの色と味わいに仕上げている。食べ飽きないほんのりとした風味と美しさがうけ、新たな「三輪そうめん」ファンを獲得してきた。

 

 同社の色そうめんは野菜を粉末にしてねりこむため、そうめんの熟成に欠かせない塩の加減は微妙な調整が必要に。また麺生地が伸びにくくなることから、白そうめんより高度な手延べの技術を必要とする。非常に手間ひまのかかる商品だが、ほかにも野菜本来の彩りが美しい「七色そうめん」(白、柚子、梅、かぼちゃ、ごぼう、ほうれん草、紫いも)、夏野菜の風味が香る「夏野菜を使った三輪そうめん」(白、トマト、かぼちゃ、オクラ)なども取りそろえる。

 

 同社企画室・次長の池田晃士さん(42)は「お客様からの『食卓がぐっと華やぐ』という声や、色そうめんを使った料理のSNS投稿などが励みになる」。

 

 また池田さんは、「地元では一年中親しまれている三輪そうめんだが、一般の流通は圧倒的に夏が多く全国の知名度はまだまだ。近年は他企業とのコラボレーションや、若い方にも好まれるアレンジの提案に力を入れている。三輪そうめんのPRを通じて、奈良の活性化にもつなげていけたら」と話している。

 

 

鹿デザインの木箱におさめられた「色撫子」は、県外への贈答用にも人気=同

 

店舗情報

<店舗名>

三輪そうめん茶屋 大和千寿亭(やまとせんじゅてい)

<住所>

奈良県桜井市芝293

<営業時間>

11:00-16:00(L.O.15:00) 予約可

<定休日>

<駐車場有無>

あり

<電話>

0744-45-0626

<その他情報>

直売あり

<公式instagram(三輪そうめん池利)>

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