奈良の鹿ニュース
「奈良のシカ」前年比77頭増加 生息頭数調査結果
今年生まれの子鹿も200頭台に!
奈良公園内の生息頭数の増加が確認された「奈良のシカ」=7月19日、奈良市
奈良の鹿愛護会は19日、奈良公園(奈良市)内に生息する国天然記念物「奈良のシカ」の生息頭数調査の結果を発表した。保護施設「鹿苑」に収容された鹿を除く公園内生息頭数は1182頭で、前年から77頭増加。今年生まれた子鹿が2年ぶりに200頭台に増えたほか、1年間の死亡頭数が減少した。同会は「1200頭前後の例年の平均的な頭数に戻った」としている。
子鹿の様子=同
調査は15、16日の2日間で同会の職員らが目視で実施。鹿苑内を除く公園内生息頭数の内訳は雄204頭(前年比13頭減)、雌747頭(同59頭減)。子鹿は231頭で、前年の82頭を大きく上回った。子鹿は2016~20年の5年連続で200頭を超えていたが、21年は原因が不明ながら大幅に減少していた。