素材にこだわりあり!香芝市の新店「麺の道 あをによし」で特選鶏醤油ラーメンを味わう - 奈良ラーメン探検隊がゆく
奈良のラーメンをこよなく愛する奈良新聞社員で結成した「奈良ラーメン探検隊」。今回紹介するのは、今年2月に開店した期待の新店「麺の道 あをによし」。"こだわりすぎて一日51杯しか作れないラーメン屋"というキャッチ―なコピーに惹かれて尋ねてきました。(報告、奈良ラーメン探検隊・隊長N)
今年2月オープン、国道168号線沿いの新店舗
西名阪自動車道「香芝」ICから南へ車で5分。「麺の道 あをによし」は、国道168号線沿いにある開店当初から話題のラーメン店です。この日は、平日の営業終了後に特別に開けていただき取材を敢行しました。
おすすめの特選鶏醤油らーめん(松)を注文
早速、店内へ案内していただき、食券でメニューを注文します。
人気メニューの魚介つけ麺にも惹かれましたが、今回はチャーシュー3枚と味付け玉子がトッピングされた特選鶏醤油らーめん(松)(税込み1270円)を注文しました。
スープは鶏白湯に分類されますが、鶏白湯特有の濃厚さはあまり感じず、あっさりとまろやかな後味に仕上がっています。奈良市まで受け取りに行っているという、こだわりの醤油の味もしっかりと残ります。
麺は中太の平打ち麺ですが、中太よりも細く感じました。スープが麺に絡みついてどんどんお箸が進み、すぐに食べ切ってしまいます。
レアチャーシューは豚の肩ロースを使用しており、ワクチンやホルモン剤を打っていない安全性の高い豚肉です。他の原材料も極力、無添加なものを選んでいます。店主のこだわりの一つです。
一日51杯限定の理由
麺の道 あをによしで使う材料は、奈良県産のものがほとんどです。先に触れた醤油は奈良市の井上本店さんのもので、スープのダシには奈良県産合鴨の「倭鴨(やまとがも)」を使用し、土鍋で炊くお米も奈良県宇陀市で育ったお米です。味付け玉子に使う玉子も、香芝市内にあるリーフマウンテンエッグさんのものを使用しています。
その上、スープやお冷で使う水も県南部まで汲みに行かれているという徹底ぶり。夏場は毎週のように汲みに行っておられました。
店主の坂田さんに、スープのダシとしてなぜ合鴨の「倭鴨」を使うのかと尋ねてみますと、もちろん味が良かったのだが「奈良県産のものを使いたかった。」と強い奈良愛を感じるコメントが返ってきました。 奈良県産の材料を使って無添加無化調なラーメンを提供したいという店主の想いの末、一日51杯という数量限定販売に行き着いたのです。
ラーメン屋を志してから開店まで
今年29歳を迎える店主の坂田さんは、18歳の年にラーメン屋を志して修行を開始されました。その後、一時的にラーメンの道から離れましたが、地元のイベントで屋台を出されたり、お知り合いの方のお店の場所を借りたりして、自身のラーメンを提供し続けてこられました。
この半年、毎日売り切れてきた感謝の51杯
「麺の道 あをによし」は、店主の坂田さんと奥さんの二人三脚で切り盛りしています。開店して半年、思うようにいかない事もあったといいます。だけど、毎日51杯を売り切ってきた事を糧に頑張ってこれたと語ってくれました。
こだわりの51杯は大抵お昼で売り切れてしまうため、お昼に訪れる事ができないお客様からの要望に応えて、道の駅ふたかみパーク當麻で、お持ち帰り用商品も販売されています。
道の駅で販売されているのは、人気メニューの「魚介つけ麺」と、香芝市の元市長の福岡氏が絶賛したという「チャータク丼」です。チャータク丼とは角切りしたチャーシューとたくあんをタレで混ぜ合わせた具をご飯の上に乗せて食べる丼です。ラーメンと並ぶ人気メニューの一つです。
香芝市に現れた期待の新店「麺の道 あをによし」。特選鶏醤油ラーメンとチャータク丼、それからここでは紹介しきれなかった魚介つけ麺も、ぜひともご賞味ください。ごちそうさまでしたっ!
(文・写真 奈良ラーメン探検隊隊長N)
店舗情報
<店舗名>
麺の道 あをによし
<住所>
奈良県香芝市北今市4丁目248-2
<営業時間>
午前11時~午後2時30分(売り切れ次第終了)
<定休日>
日曜日、月曜日
<駐車場有無>
あり
奈良ラーメン探検隊
【隊長N】
ウェブ制作担当。ラーメン好きのあまり、奈良のラーメンを紹介する企画を社長に直訴したところ、隊長に任命される。
- 【奈良ラーメン探検隊の記事】
- 第1回 奈良富雄の「ラーメン家みつ葉」
- 第2回 近鉄奈良駅の「鶏next」
- 第3回 奈良市大宮町の「梅光軒」
- 第4回 磯城郡田原本町の「暁製麺」
- 第5回 天理市の「麺食堂88」
- 第6回 大和高田市の「おダシと銀しゃり 中華そば 蒼し」
- 第7回 天理市の「豚菜館」
- 第8回 香芝市の「麺の道 あをによし」