6日の日曜日、久しぶりにJR奈良駅から三条通、東向商店街を抜けて近鉄奈良駅まで歩いた。好天に恵まれ、大勢の人たちで道はあふれかえっていた。

　三条通では、昔ながらの店の健在ぶりに懐かしさを覚えた。その一方で、新しい店舗もたくさん見られた。テイクアウトの食べ物を路上の隅で食べる観光客も多く、テレビでよく見るどこかの観光地のようだった。

　東向では外国人観光客の姿が目立ち、ラーメン店前では行列も。ぶつからないよう、人波をかきわけながら必死で歩いた。高齢者や小さな子どもが歩くには、少し勇気がいるかもしれない。

　大宮通の北側、東向北・花芝商店街では「きたまち　BOOK　PARK」が開かれていた。個性的な本屋さんや出版社など二十数店が“ブース”を出し、店頭では店主とお客さんの会話があちこちで見られた。

　静かな時間と空間の中で、好みの絵本や書籍を見つける楽しみは格別で、4カ所で6冊も買い求めてしまった。中でも桂雲堂豊住書店が臨時で開いていたのは感激だった。

　いろんな出会いと発見に満ちた秋の一日に感謝した。(恵)