9月30日午前、十津川村の伯母子岳(1…
9月30日午前、十津川村の伯母子岳(1344メートル)で、一人で登山中の九州の男性(73)が道に迷い110番通報。約3時間後に県の防災ヘリが、山頂から南東約700メートルの山林内で発見、救助された。
今回は無事で何よりだったが、高齢者が単独で入山し遭難という報道が最近増えている気がする。足腰、視力、体幹、体力の衰えに加え、判断能力も低下。「昔取った杵柄(きねづか)」など通用しない。
わが家の“家訓”に「山は一人で行くもんじゃなか(ない)」というのがある。山の高低ではなく「山では何が起こるか分からないから、一人で入るな」ということなのだろう。
例えば、足を滑らせたり、くじいたりする場合もある。動けなくなって、スマホを取り出しても「圏外」ならアウト。クマやイノシシの出没、夜間の気温低下は命の危機へとつながる。
装備は十分でも、動けないと危険。低山でも、道に迷うことがあり、山を甘く見てはいけない。
もし迷っても沢へ降りたら、発見される可能性は著しく低下、転落のリスクが高まるそうだ。単独行は、ぜひやめてほしい。(恵)