「四面楚歌」「孤立無援」「八方塞がり」…
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「四面楚歌」「孤立無援」「八方塞がり」「総スカン」…兵庫県の斎藤元彦知事の現状を表すと、こんなところか。「身から出たサビ」なのだろうが、日に日に辞職要求の包囲網が狭まっている。
2021年の知事選で推薦した日本維新の会は9日「知事の疑惑告発文書問題」で、斎藤氏の辞職と出直し選挙を求める申し入れ書を副知事に提出。
一方、自民党、公明党、ひょうご県民連合、共産党の4会派も無所属4人を加えて、12日に辞職要求する。これで県議会86人全議員の総意となった。それでも斎藤知事は、いずれにも応じないという。
斎藤知事“生みの親”の一人、吉村洋文大阪府知事も7日に電話で「県民の皆さんに信を問うべきではないか」と伝達したが不調に終わった。“親の意見”にも聴く耳をもたないらしい。
一番の問題は斎藤知事のパワハラなどの疑惑を告発した幹部を副知事らに命じて探させ、その挙げ句に懲戒処分にするなど「公益通報者保護法」の精神を踏みにじったことだろう。
“暴走”を許し、「モンスター」を生んだ県幹部の責任も問われるべきでは。(恵)