お盆休みの帰省シーズンに入った。この機…
お盆休みの帰省シーズンに入った。この機会に出身学校の同窓会などで、久しぶりに旧交を温める人も多いのではないだろうか。
同窓会とは別に、十数年前から中学の同窓生らと春秋の年2回、ゴルフ会を開いている。ゴルフは大の苦手なのだが、気が置けない仲間の会だから、ほぼ毎回参加している。
ゴルフ好きの恩師には「何十年も昔の懐かしい教え子とゴルフできて、こんなうれしいことはない」と喜んでもらえた。ゴルフをしない人には、終了後の懇親会出席を呼び掛けている。
いつの間にか、その輪が大きく広がっていた。「急に夫に先立たれた」「母子の二人暮らしだったが、母が老人ホームに入居して一人に」。そんな際は有志が集って励ました。
ゴルフは単なる絆づくりのきっかけでしかなかったのではないかという気がする。もちろん、毎回真剣勝負の気合が入る体育会系気質の人もいるけれど。
都会に勤めていたが、退職してUターンする同級生が増えてきた。「組織に属さなくなる老後は、地元の仲間との繋がりが大切」とゴルフ会幹事の一人は話す。金言である。(栄)