公営ホールのクラシック音楽公演なのに、…
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公営ホールのクラシック音楽公演なのに、人気ポピュラー歌手のような満員盛況に感嘆した。21日に兵庫県立芸術文化センター(西宮市)の歌劇「蝶々夫人」を鑑賞した。
2000人収容の大ホールが、平日を含め8日間すべて大入り。クラシック音楽では音楽首都といわれる東京でもお目にかかれない、快挙といえよう。
指揮者佐渡裕さんの人気や地の利もさることながら、2005年の開館からコロナ禍を除いて毎年、オペラを上演してきた関係者の功績は大きい。継続は力である。
ロビーではスタッフが公演Tシャツや同ホール他公演チケットを、まるで商店街の売り出しのように熱心に販売していた。「商売繁盛、西宮えびすの土地だなあ」は考え過ぎか。
本県の音楽の殿堂ともいえる県文化会館は現在休館中で、2027年度中のリニューアルオープンを目指している。1100席の大ホールと小ホールを備える。
クラシック音楽は演奏の質が勝負とはいっても、聴衆が多いほど盛り上がるのは確かである。兵庫と財政規模には差があるが、見習う点は少なくないはず。(栄)