話題満載の都知事選が告示され、全国の注目を集めている。それにしても過去最多となる56人という大量立候補には驚かされる。

　国政を反映して与野党対決の見方がされるが、そこへ人口3万人足らずの広島県の市長が出馬し、健闘しているという。ユーチューブを使って発信していることで知られる。

　小気味のよい議会対応で拡散し、全国に支持者を集めた。ネット時代の申し子のようで、41歳という若さを武器に、短い言葉で論理的な口調が受け入れられている。

　組織のないなかで、どんな結果になるか注目したい。そんなユーチューブの画像を見ていたら、れいわ新選組の山本太郎氏の演説があった。

　コンビニから、186円の日本酒を盗んだ70歳の男が逮捕されたと話し、「わずかな金額であるが、これは窃盗罪だから許せない」と話しながら、自民党議員を追及。

　「1000万円を超える裏金議員が、ネコババして納税もせず逮捕もされない」と怒り、「泥棒」とまで断じている。ネットで拡散されているが、それだけ国民に共感を呼んでいるということか。(治)