いろいろなことの変わり目の時代に入って…
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いろいろなことの変わり目の時代に入ってきた。そんな感じがする。それは政治が変わるとか、政治を変えるということを実感することでもある。
自民党の「政治刷新車座対話」が先日、県内でも開かれた。はて~である。「今ごろこんなことをやっているようでは駄目だな」というのが正直な感想。
同党は派閥を解消したり、政治資金規制法の改正に取り組んだりしているが、どれも政党の改革に絡むものばかりで、政治の改革に向けた展望がない。
前に本欄で、民主主義とは手続きであり、論議・討議が基本だと述べた。加えて、政党のもう一つの役割である「立法」もお忘れなく、と言っておきたい。
テレビの国会中継を見れば誰でも気づくように、質疑や答弁の最中に官僚たちがせわしくなく動き回っている。立法の役割は、議員ではなく官僚が担っているのだな、と思う。
そろそろ政党は本来の役割を担うべきでは。与党も野党もない。政党とは何か、そして政治とは何か。重い課題を突きつけたのは自民党の裏金問題だ。この問題が本当の意味で、国民の出番の幕を開けた。(北)