わが家の白梅が見頃で、春が始まっている…
わが家の白梅が見頃で、春が始まっていると実感する。ただ一方では、別の意味の「春」がまだ遠いことを感じているのも確かだ。
例えばロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル軍とイスラム組織ハマスとのパレスチナ自治区ガザでの戦闘。その周辺の中東地域の情勢も予断を許さない。
考古学者で桜井市纒向学研究センター所長の寺沢薫さんが昨年出版した著書『卑弥呼とヤマト王権』で、「戦争」についての興味深い見方を述べている。
寺沢さんは「戦争」と「抗争」を区別する。戦争は計画的、集団的・組織的、体系的・構造的。一方の抗争は非計画的、個別的・単独的、偶発的・一時的だとしている。
少し補足したい。戦争は、政治的権力者が民衆の意志とは別に編成する武装集団(軍)が行う。抗争は、民衆が自発的に編成する武装集団(自警団)が行う。
ロシア、ウクライナ、イスラエル、ハマスなどの持つ武装集団は軍で、やっている武闘は抗争ではなく戦争だと思う。わが国の自衛隊は米国に創設させられた感じだが、専守防衛で戦争をしない自警団でいいではないか。(北)